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| 日本農業新聞2002年10月20日 | |
| 映画「住井すゑ・百歳の人間宣言」を見た。存命なら今年で百歳という、大河小説「橋のない川」の作者の集大成である。壮大な歴史の流れの中で、人が生きる意味をあらためて考えさせられた▼「橋のない川」は、五十代で書き始め、第七部が完成した時は九十歳の目前だった。それでもなお先を書こうと意欲を燃やしていた。普通なら晩年とか余生という年齢で、これほど充実した仕事ができるものなのか。「秘密の一端でも垣間見られたなら」と橘祐典監督は製作目的を語る▼16ミリのカラー・スタンダード版で、上映時間八十六分のドキュメント。九十五年の生涯が時代を超え、縦横無尽に展開する。「小説というものは命を書くことです」と語りかける。その言葉が印象深い▼「人類の母性は、人以上の人を生まず、人以下の人を生まない」「時間の流れの前には誰もが平等」「人間はどこにいても、そこは地球の一角」などの哲学にも出合う▼そうした言葉すべてが、二十一世紀に生きるための貴重な指針と言えよう。人間は、平和と幸福を追求し、それにひたむきであれと説いた文学者は、同時に偉大な思想家でもあった。 | |
| メッセージがじわじわ伝わってきて感動しました。 | Y・M 男 50歳代 |
| まず、一番に痛感したのは、作家・住井すゑという思想家・巨人の足跡、人間像、魅力・特質を橘監督らしい、格調高い、楷書体の正攻法で描いた、とてもわかりやすい映画でした。中学・高校生はじめ、家族みんながそろって見ることのできる映画だと思います。 この映画の基本・土台を貫くのが大逆事件。でっちあげ・フレームアップで幸徳秋水ほか、多くの人々が死刑にされたことに疑問と批判を持った住井すゑ。日露戦争に反対し、金持ちと貧乏人をなくすという自分と同じ考えの人が死刑に、どうしても「かたきをとってやる」というのが映画のコンセプト。この基調が全編を貫き、大変明快な映画に仕上がったように思います。 水平社の人間宣言「人に熱あれ、人に平等あれ」の理念に心酔した。住井すゑがその理想を高く掲げ、夫や家族、仲間とともに、95年間生き抜いた足跡が鮮やかに浮彫になっている。 住井すゑが晩年まで夫の魅力、「いい男だった」と言い続けるあたりがなんともほほえましい。 女性編集者として、講談社に入社するが、偏見・差別など、居心地が悪く、一年で退社するあたりに住井すゑの強烈な個性・特性が出ているように思った。 生活に困窮し、もらった小川芋銭の絵を吉川英治にうりつけるあたりも、非常に興味深い。 永六輔や澤地久枝、山田洋次、野坂昭如など、ゆかりの証言者の声がいい。 ラストシーンとファーストシーンの倍賞千恵子のオーケストラのなかでの、朗読シーンが圧巻。 やはり全体をとおして、平和・人権・平等という住井のメッセージが、じわじわと伝わってきて、大いに感動した。 |
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| この映画を見れて本当によかったです。 | N・S 女 20歳代 |
| 母から薦められ、「橋のない川」を読み始め、住井すゑさんのことを知りました。住井すゑさんがどのような考えを持って生きてこられたのかを今回の映画ではっきりと知ることができました。「橋のない川」の第八部で住井さんは何を書かれようとしていたのか、私たちが住井さんの意志を継いで生きて、差別のない平等な世の中を作りたいと思いました。一見、今の日本にはあまり差別がないと感じていましたが、まだまだ変えていかなければならない部分があることにも気が付きました。この映画を見られて本当に良かったです!!タイトルの「人間宣言」についてですが、以前住井すゑさんと永六輔さんの「人間(じんかん)宣言」という本を読んだため、「人間(にんげん)宣言」というタイトルに違和感があったのですが、「人間(じんかん)」ではないのでしょうか。気になったため、書かせていただきました。 | |
| 生活力と母性に感動しました。 | J・S 男 60歳代 |
| 家族を養い生活力のある人で豊かな母性をそなえた方であることに感動しました。また芋銭、英治、櫛田、澤地氏らとの交友からすぐれた人間関係をもっておられたこと。思想表現の自由の戦いの同志である夫を支えたこと。多方面の文学作品の創作活動をされたことをはじめて知りました。 「天皇の地位は国民の意思で存続も廃止もできるはず」であるのに、皇室に関する論議を自粛する傾向がなお有るように思いますので、住井さんの天皇制廃止の大胆な主張に敬服します。戦前の言論弾圧に耐えた方の発言に傾聴すべきと考えます。この労作の完成に努力されご苦労さまでした 。 |
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| 「来て良かった」の感動でいっぱいです。 | E・N 女 50歳代 |
| 本日は何が何でも拝見しなくてはと思っていました。観賞後「来て良かった!」の感動でいっぱいです。武道館での講演も拝聴しそびれて、初めて講演されるお姿やお話しの内容を一言一言噛み締めて聴きました。 多くの人々に見てもらいたい、多くの人に広めたいと思っています。 人々は平等である、ことがこれだけハッキリと説得力を持って言い切れた本当に「怪物」のような素晴らしい方であることを遅ればせながらしみじみと感じ「野バラの会」に昨年参加しました。本日はご案内いただき感謝です。素晴らしい映画をありがとうございました 。 |
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